アニメ「百妖譜」の原作は中国小説なのか、どのような作品がもとになっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
「百妖譜」は中国の作家・裟椤双樹による同名小説を原作としたアニメで、妖怪専門の医者・桃夭がさまざまな妖を救いながら旅をする物語です。
この記事では、百妖譜の原作となった中国小説の基本情報をはじめ、アニメとの違いや作者・裟椤双樹の作品情報、日本語で原作を読めるのかについて解説します。
この記事を読むとわかること
- 百妖譜の原作となった中国小説の作品情報!
- 原作小説とアニメ版の違いやシリーズの関係
- 原作者・裟椤双樹のプロフィールや代表作品!
百妖譜の原作は裟椤双樹による中国小説
「百妖譜(ひゃくようふ)」をアニメで知った人のなかには、「原作は漫画なの?」「中国のオリジナルアニメなの?」と気になった人もいるでしょう。
百妖譜の原作は、中国の作家・裟椤双樹(シャールオシュアンシュー)が手がけた同名の小説です。
妖怪を治療する少女・桃夭を中心に、人間と妖の出会いや別れ、愛情、執着などを描く古風ファンタジーで、アニメから入った人でも原作の世界観を知ることで作品をより深く楽しめます。
百妖譜は中国で生まれた古風ファンタジー小説
百妖譜は、中国の作家・裟椤双樹によって書かれた古風玄幻系のファンタジー小説です。
日本の作品ジャンルに置き換えるなら、中国の伝統的な雰囲気を背景に妖怪や不思議な存在が登場する「中華風怪異ファンタジー」をイメージすると分かりやすいでしょう。
タイトルの「百妖譜」からも分かるように、本作ではさまざまな特徴や事情を抱えた「妖」が登場し、それぞれの妖にまつわる物語が描かれていきます。
ただし、単純に妖怪を退治していく作品ではありません。
物語の中心となる桃夭は「妖怪専門の医者」ともいえる存在で、基本的に人ではなく妖を診るというユニークな人物です。
病や悩みを抱えた妖と向き合う過程で、その妖と関わってきた人間たちの人生も見えてくるため、怪異譚でありながら人間ドラマとして楽しめるところが百妖譜の特徴といえます。
私が百妖譜の設定で特に面白いと感じるのは、「妖=人間に害を与える悪い存在」と単純に決めつけていない点です。
妖にも感情や過去があり、人間との関係によって喜びや悲しみが生まれるため、エピソードを読み進めるほど「本当に恐ろしいものは何なのか」と考えさせられます。
中国の妖怪や伝承を思わせる世界観が好きな人はもちろん、切ない物語や心温まる短編エピソードが好きな人にも入りやすい作品です。
原作小説とアニメのあらすじを紹介
百妖譜の主人公・桃夭は、さまざまな妖の病を診ることができる特別な力を持った少女です。
「妖怪の救い主」である一方、妖にとって恐ろしい存在にもなり得る桃夭が、旅をしながら各地の妖にまつわる問題と向き合っていくのが物語の基本的な流れです。
彼女は旅先で妖の身体的な異変だけを見るのではなく、その原因となった過去や人間との関係までたどりながら問題を解決していきます。
桃夭と旅をする重要人物のひとりが、小和尚の磨牙(まが)です。
さらに物語が進むと、狐の滾滾や蛇妖の柳公子なども加わり、個性的な仲間たちとの旅が描かれていきます。
桃夭は自由奔放で遠慮のないところがある一方、磨牙は彼女とは異なる性格を持っているため、妖をめぐるシリアスな物語と登場人物同士の軽妙なやり取りのバランスも百妖譜の魅力です。
また、百妖譜はひとつの大きな事件だけを追い続ける構成ではなく、旅先で出会った妖ごとのエピソードが積み重なっていく形で物語が展開します。
たとえばアニメでは「灰狐」「漱金」「蜉蝣」「慶忌」「乖龍」など、妖を中心とした複数の物語が描かれており、それぞれに異なるテーマがあります。
一話ごとの怪異を楽しみながら、桃夭たちの旅そのものも少しずつ進んでいくため、短編連作のような感覚で楽しめるのも特徴です。
百妖譜の原作小説は日本語で読める?
アニメを見て原作が気になった場合、最も知りたいのが「百妖譜の小説を日本語で読めるのか」という点ではないでしょうか。
百妖譜はもともと中国語で発表された作品なので、原作を探すときには中国語版の「百妖谱」と日本語版・翻訳版を区別して確認することが重要です。
特に通販サイトや電子書籍サービスでは、中国語の原書や関連コミックなどが検索結果に含まれる可能性があるため、「小説だと思って購入したら別の商品だった」ということがないよう注意しましょう。
また、日本ではアニメ版が展開されているため、「日本でアニメが放送・配信されている=原作小説もすべて日本語化されている」と考えてしまいがちです。
しかし、アニメの日本展開と原作小説の翻訳・出版状況は別なので、購入する場合は出版社や販売サイトに記載された言語、著者名、書籍形式を確認するのがおすすめです。
中国語を読める人であれば原作ならではの表現を直接味わえますが、日本語で楽しみたい人は公式の翻訳・出版情報を確認しながら選ぶのが確実でしょう。
なお、原作をすぐに読めない場合でも、アニメ版だけで百妖譜の物語を楽しむことはできます。
アニメでは桃夭や磨牙たちの旅と、各地で出会う妖の物語が映像や音楽、声優の演技を通して描かれるため、中国語の原作を読んでいなくても世界観や主要なストーリーを理解できます。
そのうえで原作小説に触れられる機会があれば、アニメでは表現しきれなかった文章ならではの描写にも注目すると、百妖譜という作品をさらに深く味わえるでしょう。
百妖譜の原作小説とアニメの違い
「百妖譜」のアニメを見ていると、原作小説とまったく同じ内容なのか、アニメ独自の変更があるのか気になるところです。
アニメ版は裟椤双樹の同名小説を原作としていますが、小説を一字一句そのまま映像化した作品ではありません。
原作の魅力を生かしながら映像作品として構成されているため、物語の見せ方や描写の密度などに違いがあり、両方に触れることで百妖譜の世界をより深く味わえます。
アニメは原作小説をもとに物語を再構成している
百妖譜のアニメは、中国の作家・裟椤双樹が執筆した原作小説をもとに制作された作品です。
2020年に中国で配信が始まったアニメ第1期は絵夢(HAOLINERS)が制作し、桃夭や磨牙、柳公子らが各地を旅しながら妖たちと出会う物語を映像化しています。
基本となる世界観や登場人物、妖ごとのエピソードは原作を受け継ぎつつ、アニメとして見やすい形に構成されていると考えると分かりやすいでしょう。
小説とアニメでは、そもそも読者・視聴者に情報を伝える方法が異なります。
小説なら文章を使って人物の心情や背景を細かく説明できますが、アニメでは限られた時間のなかで、表情や動き、背景、音楽、声などを使って物語を伝えなければなりません。
そのため、文章では丁寧に説明されていた部分が映像表現に置き換わったり、アニメのテンポに合わせて描写が整理されたりすることがあります。
一方で、アニメになったからこそ強く感じられる魅力もあります。
百妖譜のアニメでは中国らしい古風な街並みや自然が描かれ、水墨画を思わせる表現も取り入れられており、原作で想像していた世界が視覚的に広がります。
私は、原作とアニメの違いを「どちらが正しいか」で比較するより、小説の文章表現とアニメの映像表現による違いとして楽しむほうが、百妖譜という作品の魅力を感じやすいと思います。
原作とアニメでストーリーやエピソードの順番に違いはある?
百妖譜は、桃夭たちが旅先でさまざまな妖と出会う短編連作型に近い構成になっています。
アニメ第1期だけを見ても、「灰狐」「漱金」「蜉蝣」「慶忌」「乖龍」「騰根」といった複数の妖に焦点を当てたエピソードが展開されています。
そのため、原作とアニメを比較するときは単純に「小説の何話=アニメの何話」と考えるのではなく、それぞれの妖を中心としたエピソード単位で確認するのが分かりやすいです。
また、アニメではひとつの妖にまつわる物語を複数話に分けて描くケースがあります。
たとえば第1期では「灰狐(上・下)」「漱金(上・下)」「蜉蝣(上・下)」のように、ひとつの物語を前後編でじっくり見せる構成が採用されています。
これは各エピソードの起承転結や感情の動きを、アニメの1話ごとの尺に合わせて見せるための構成と捉えるとよいでしょう。
なお、原作とアニメの細かな順番や省略部分については、比較する巻やアニメのシーズンによっても変わります。
ネット上では「原作から削られている部分がある」という視聴者の意見も見られるため、アニメを見たあとで原作に触れると、同じエピソードでも新しい発見があるでしょう。
アニメの順番だけを基準に原作を読み進めると対応関係が分かりにくくなる可能性があるため、原作ではひとつの独立した作品として読み進めるのがおすすめです。
登場人物の設定や描写に違いはある?
桃夭や磨牙、柳公子といった主要人物については、アニメでも原作の基本的な設定や関係性を受け継いでいます。
桃夭が妖を治療する存在であることや、小和尚の磨牙と旅をすることなど、物語を支える重要な部分が大きく別物になっているわけではありません。
そのため、アニメから百妖譜を知った人が原作に触れても、基本的な人物像や世界観を理解しやすいでしょう。
ただし、小説では文字を使って登場人物の感情や状況を説明できるのに対し、アニメでは表情や声、間の取り方などで心情を表現します。
たとえば桃夭の一見すると自由奔放な言動も、声優の演技や表情が加わることで、小説を読んだときとは少し異なる印象を受けることがあります。
反対に原作では、文章だからこそ分かる細かな心理描写や背景を読み取りやすいというメリットがあります。
これは妖たちの物語についても同じです。
アニメでは色彩や音楽、キャラクターの動きによって感情が直感的に伝わる一方、小説では言葉を通じて妖が抱えてきた時間や思いをじっくり受け止められます。
原作とアニメを両方楽しむなら、設定の違いを探すだけでなく「同じ人物や物語が媒体によってどう表現されているか」に注目すると面白さが増すでしょう。
原作を知らなくてもアニメだけで楽しめる?
結論からいうと、百妖譜は原作小説を読んでいなくても、アニメだけで十分に物語を楽しめます。
アニメでは桃夭たちの旅を軸に各エピソードが構成されており、原作の予備知識がなければ理解できない作品にはなっていません。
むしろ、日本ではアニメをきっかけに百妖譜を知った人も多いため、まず映像から世界観に入るのも自然な楽しみ方です。
特に百妖譜は、妖ごとの物語に一定のまとまりがあるので、壮大な設定を最初からすべて覚える必要がありません。
「灰狐」では友情や初心、「漱金」では親情や寄り添うことの大切さ、「慶忌」では信義や約束といったように、エピソードごとに異なる感情やテーマが描かれています。
妖怪ファンタジーでありながら、人間にも通じる普遍的な感情が物語の中心にあるため、中国の妖怪や伝承に詳しくなくても入り込みやすいでしょう。
そのうえで百妖譜をもっと深く知りたくなったら、原作小説に進むという楽しみ方があります。
アニメで気に入った妖のエピソードを原作でも読めば、映像では省略・整理された描写や文章ならではの雰囲気に気づくこともあるでしょう。
「アニメを楽しんでから原作で掘り下げる」「原作を読んでからアニメの映像美を味わう」のどちらでも楽しめるのが、百妖譜の魅力です。
百妖譜の原作者・裟椤双樹とはどんな作家?
「百妖譜」の幻想的な世界を生み出した裟椤双樹(シャールオシュアンシュー)は、中国で数多くの幻想・怪異作品を発表してきた作家です。
百妖譜だけでなく、「浮生物語」「降霊家族」「三界宅急送」などを手がけ、妖や鬼と人間を組み合わせた物語を得意としています。
百妖譜の雰囲気が好きになった人にとって、裟椤双樹のほかの作品は次にチェックしたい候補になるでしょう。
裟椤双樹のプロフィールと作家としての特徴
裟椤双樹は中国の女性作家・自由撰稿人で、本名は童玲とされています。
1983年12月9日生まれで、中国の成都を拠点に活動しており、早期には中国のインターネット掲示板「天涯社区」の「蓮蓬鬼話」などで作品を発表していました。
インターネットでの創作活動からキャリアを広げ、幻想小説を中心に数多くの作品を発表してきた作家といえます。
裟椤双樹の作品で特徴的なのが、妖怪や鬼、神秘的な存在を登場させながら、そこに人間らしい感情を組み込んでいることです。
百妖譜でも、妖怪はただ人間を襲う恐ろしい存在として描かれるわけではなく、愛情や悲しみ、後悔、約束などを抱えた存在として描写されています。
怪異やファンタジーを入り口にしながら、その奥にある人や妖の感情を描くことが、裟椤双樹作品の大きな魅力といえるでしょう。
また、裟椤双樹の作風には、古風で幻想的な世界と現代的な感覚の両方が見られます。
中国の伝統文化を思わせる要素が登場する一方、登場人物同士の会話やキャラクター性には親しみやすさがあり、重厚な怪異小説とは少し違った読みやすさがあります。
私は、「妖怪の物語を読んでいたはずなのに、最後には人間の生き方について考えさせられる」という読後感こそ、百妖譜をはじめとした裟椤双樹作品ならではの面白さだと感じます。
裟椤双樹が手がけた百妖譜以外の作品
裟椤双樹は百妖譜だけを書いている作家ではなく、これまでに数多くの幻想小説を発表しています。
代表的な作品として挙げられるのが、「浮生物語」「降霊家族」「雌雄怪盗」「三界宅急送」「与魅共舞」「山・十二記」などです。
作品ごとに舞台や主人公は異なりますが、妖怪や霊、幻想的な存在と人間との関係を描くという点では、百妖譜が好きな人にも通じる魅力があります。
| 作品名 | 主な特徴 |
| 浮生物語 | 樹妖の女性を中心に、店を訪れる妖たちの物語を描く古風幻想作品 |
| 降霊家族 | 鍾馗の子孫にあたる一族を中心に展開する怪異・幻想作品 |
| 雌雄怪盗 | 「降霊家族」の流れをくむ作品で、幻想や冒険などの要素を盛り込んだ物語 |
| 三界宅急送 | 不思議な依頼を引き受ける宅配会社を題材にした現代幻想作品 |
| 山・十二記 | 架空の「五蘊山」を舞台に、不思議な植物を題材とした物語を収録 |
なかでも百妖譜が好きな人に注目してほしいのが「浮生物語」です。
「浮生物語」は2009年から雑誌「漫客・小説絵」で掲載され、樹妖の女性を中心に、彼女のもとを訪れるさまざまな妖や人物の物語が描かれています。
妖や不思議な存在のエピソードを通して愛情、友情、人生などを描くスタイルは、百妖譜に惹かれた人にも比較的入りやすいでしょう。
一方、「三界宅急送」は古風な百妖譜とは雰囲気が異なり、現代的な世界を舞台に幻想要素を組み合わせているのが特徴です。
主人公の鍾小魁が不思議な宅配会社の仕事を通して、普通の人には対応できない奇妙な依頼に関わっていくため、裟椤双樹の別の一面を楽しめます。
「百妖譜と似た怪異・人情物語を読みたいなら浮生物語、少し違った舞台設定を楽しみたいなら三界宅急送」という選び方もおすすめです。
なお、裟椤双樹の代表作は一作品だけで完結するものばかりではなく、シリーズとして複数巻が刊行されている作品もあります。
百妖譜についても中国ではシリーズとして刊行が続いており、確認できる情報では「百妖譜・伍」まで出版されています。
アニメから裟椤双樹を知った人は、百妖譜だけでなくほかの作品にも目を向けてみると、作者が一貫して描いてきた「人ならざるものと人間の感情」というテーマをさらに楽しめるでしょう。
百妖譜の中国小説はどこまでアニメ化されている?
「百妖譜」のアニメを見ていると、原作小説のどこまで映像化されているのか、アニメの続きも原作で読めるのか気になるところです。
中国ではアニメシリーズが第5期まで展開されており、日本では2026年10月から「百妖譜 第3期 京師篇」の放送が予定されています。
ただし、中国版と日本で展開される日本語吹き替え版では進行状況が異なるため、「第何期まで見られるのか」を確認するときには注意が必要です。
百妖譜のアニメシリーズと原作の関係
百妖譜は、裟椤双樹による同名の中国小説を原作として制作されたアニメシリーズです。
中国では2020年4月から第1期の配信がスタートし、その後もシリーズが継続して制作されてきました。
2026年9月時点で確認できる中国版アニメは第5期まで展開されており、長期シリーズへと成長しています。
| シリーズ | 主なエピソード |
| 第1期 | 灰狐、漱金、蜉蝣、慶忌、乖龍、騰根など |
| 第2期 | 応声、化蛇、病魔、媼姫、照海など |
| 第3期 | 拈花、非非、雲陽、虚耗、龍雀、傒囊など |
| 第4期 | 暗刀、百知、風果、孰湖、楓生、趸魚、鎮水など |
| 第5期 | 絳君、咸鼠、仏眼、玄狏、嬰源、人渠、狭怪など |
このように、アニメでは原作の特徴でもある「妖ごとの物語」を生かしながらシリーズが構成されています。
第1期では「灰狐(上・下)」のようにひとつの妖の物語を前後編で描くケースもあり、それぞれの妖が抱える過去や人間との関係を丁寧に映像化しています。
原作の短編連作的な魅力と、桃夭たちが旅を続けていく大きな流れを組み合わせているのがアニメ版の特徴です。
ただし、「アニメ第1期=原作第1巻」「第2期=原作第2巻」というように、巻数だけで単純に対応させるのはおすすめできません。
原作小説とアニメではエピソードの構成や見せ方に違いがあり、映像化にあたって整理・再構成されている部分もあるためです。
アニメが原作の何巻まで進んだかだけを見るより、「どの妖のエピソードまでアニメ化されたか」で確認するほうが分かりやすいでしょう。
第3期「京師篇」は2026年10月7日から日本で放送
日本で百妖譜を追いかけている人にとって注目なのが、「百妖譜 第3期 京師篇」です。
「百妖譜 第3期 京師篇」は、2026年10月7日からフジテレビ×bilibiliのアニメ枠「B8station」で放送開始予定です。
放送時間は毎週水曜日25時15分~25時45分の予定で、関東ローカルでの放送となっています。
地上波以外では、BSフジで2026年10月14日から毎週水曜日24時30分~25時に放送予定です。
さらに北海道文化放送では10月20日、福島テレビでは10月22日からの放送が案内されており、地域によって放送開始日や時間が異なります。
放送時間は変更される可能性もあるため、実際に視聴するときには公式サイトや各放送局の最新番組表も確認しておきましょう。
第3期の日本語吹き替え版では、桃夭を東山奈央さん、磨牙を村瀬歩さん、柳公子を河西健吾さんが担当します。
さらに京師篇から登場する兄弟、司狂瀾を神谷浩史さん、司静淵を小野大輔さんが演じることも発表されています。
原作小説の世界が日本語吹き替えによってどのように表現されるのかも、第3期の見どころのひとつといえるでしょう。
アニメの続きは原作小説で読める?
アニメを見終えたあと、「この先をすぐ原作で読みたい」と思う人もいるでしょう。
百妖譜はアニメオリジナル作品ではなく裟椤双樹の小説が原作なので、アニメで描かれたエピソード以外にも、原作小説には百妖譜の物語があります。
中国では原作シリーズの刊行も進んでいるため、原書を読める人ならアニメと小説を比較しながら楽しむことができます。
ただし、前述したように原作とアニメはエピソードの構成が完全に同一とは限りません。
そのため、一般的な漫画原作アニメのように「アニメ最終話の続きは原作○巻○話から」と単純に区切って読むよりも、原作を最初から読むほうが違いを把握しやすくなります。
原作を最初から読めば、アニメで見た妖の物語も文章ならではの描写で改めて味わえるというメリットがあります。
特に百妖譜は、事件の結末だけではなく、妖と人間がなぜその状況に至ったのかという感情の積み重ねが大切な作品です。
アニメでは映像や音楽、声優の演技によって直感的に伝わってきた場面も、小説では人物や妖の心情を文章としてじっくり追うことができます。
私は、単に「アニメの先を知るための原作」と考えるより、同じ百妖譜を別の表現方法で楽しめる作品として読むほうが、原作ならではの魅力を感じやすいと思います。
百妖譜の原作中国小説とアニメの違い・裟椤双樹についてまとめ
「百妖譜」はアニメオリジナル作品ではなく、中国の作家・裟椤双樹による同名小説を原作とした古風ファンタジー作品です。
原作とアニメには表現方法や構成などに違いがありますが、妖怪専門の医者・桃夭と仲間たちが各地の妖に向き合っていくという作品の魅力は共通しています。
アニメだけでも楽しめますが、原作や裟椤双樹のほかの作品を知れば、百妖譜の幻想的な世界をさらに深く味わえるでしょう。
百妖譜は裟椤双樹の同名中国小説が原作
あらためて結論をまとめると、百妖譜の原作は中国の女性作家・裟椤双樹が執筆した同名の小説「百妖谱」です。
桃夭、小和尚の磨牙、狐の滾滾、蛇妖の柳公子などを中心に、一行が各地を旅しながら病や悩みを抱える妖と出会っていきます。
単なる妖怪退治の物語ではなく、妖の治療を通して人間との関係や過去を明らかにしていくところが、本作を特徴づけるポイントです。
原作者の裟椤双樹は、百妖譜以外にも「浮生物語」「降霊家族」「三界宅急送」「与魅共舞」など数多くの幻想作品を発表しています。
特に、妖や霊といった人ならざる存在を描きながら、その奥にある愛情、友情、後悔、欲望などを掘り下げる作風は、百妖譜にも強く表れています。
百妖譜を見て「妖のエピソードなのに自分の人生にも重なる」と感じた人なら、裟椤双樹のほかの作品にも入り込みやすいでしょう。
また、アニメ版は2020年から中国で展開され、中国版では2026年9月時点で第5期まで確認できます。
一方、日本では日本語吹き替え版が展開されており、2026年10月7日から「百妖譜 第3期 京師篇」がフジテレビの「B8station」で放送開始予定です。
中国でのシリーズ展開と日本での放送時期には差があるため、最新シリーズについて調べるときは中国版と日本語吹き替え版のどちらを指しているのか確認すると混乱しにくくなります。
原作とアニメそれぞれの魅力を楽しもう
原作小説とアニメのどちらから百妖譜に入るべきなのか迷っているなら、自分が楽しみやすいほうから触れて問題ありません。
中国語の原作を読んでいなくてもアニメ単体でストーリーを楽しめるため、日本の視聴者ならまずアニメから見るのもおすすめです。
桃夭たちの旅や妖ごとの物語が映像として整理されているので、中国の妖怪や伝承に詳しくなくても世界観へ入りやすくなっています。
特にアニメには、原作小説では味わえない「動き」「色」「音」「声」があります。
水墨画を思わせる表現や中国らしい風景、音楽が加わることで、古風で幻想的な百妖譜の世界を視覚と聴覚の両方から楽しめます。
その一方で、原作小説では文章を通して登場人物や妖の心情をじっくり読み取れるため、アニメで気になったエピソードを原作でも読むと違った印象を受けることがあるでしょう。
百妖譜を楽しむうえで、原作とアニメのどちらか一方を「正解」と考える必要はありません。
アニメで物語を知ってから原作に進むのも、原作を読んでから映像化された世界を見るのも、それぞれ違った楽しみ方があります。
妖怪ファンタジーでありながら、人や妖の「生きたい」「誰かと一緒にいたい」という感情に触れられることこそ、原作とアニメに共通する百妖譜の大きな魅力といえるでしょう。
これから日本で「京師篇」を見る予定の人も、これまでのシリーズを見返すと桃夭や磨牙、柳公子たちの関係を改めて確認できます。
そして百妖譜の世界そのものが気に入った人は、原作者・裟椤双樹の「浮生物語」などにも目を向けてみると、妖と人間を描いてきた作者ならではの世界観をさらに楽しめるはずです。
原作とアニメの違いも含めて楽しみながら、桃夭たちがこれからどのような妖と出会い、どんな物語を見せてくれるのか注目していきましょう。
この記事のまとめ
- 百妖譜の原作は裟椤双樹による中国の幻想小説!
- 妖怪専門の医者・桃夭が妖を救いながら旅する物語
- アニメは原作をもとに映像向けに再構成されている
- 原作とアニメでは描写やエピソード構成に違いがある
- 裟椤双樹は「浮生物語」などの幻想作品でも知られる作家!
- 中国版アニメは第5期までシリーズ展開されている
- 日本では第3期「京師篇」が2026年10月7日から放送予定!
- アニメだけでも楽しめ、原作を知るとさらに世界観が深まる


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